機械メーカー向け zenon

エンジニアリング

zenon を機械製造に使用することで、エンジニアリング業務は、より簡単で柔軟なものになります。zenon を使えば、顧客のニーズに応じて業務の範囲を広げることができます。 しかし、機械メーカーはエンジニアリング関連の業務をこなしながら zenon からどのようなメリットを得られるのでしょうか？自動化されたエンジニアリング、バージョン管理、個別の適応は、エンジニアリング作業を支援する zenon の機能のほんの一部に過ぎません。当社のソフトウェアが、お客様のチームが様々なエンジニアリング業務を処理するのにどのように役立つかについて、詳細をご覧ください：

モジュール化

従来の生産設備では、新商品の投入や製品数量の変化高まる顧客ごとの個別化要求に対応するには柔軟性も効率性も十分ではありません。そこで zenon の登場です。zenon は、モジュラー方式を採用することでカスタマイズ可能なプロセス機器を開発することができます。

バージョン8.20以降、zenon Engineering Studioは、プロジェクトエンジニアリングをさらに簡単にするために使用できるスマートオブジェクトを提供します。スマートオブジェクトは、プロセスコンポーネントのマッピングに必要なすべてのモジュール設定と機能に組み込む標準化された機能ユニットで構成されています。一度スマートオブジェクトのテンプレートを作成すれば、プロジェクト内で複数回インスタンス化することができ、リンクやオブジェクトはソフトウェアによって自動的に生成されます。

モジュール式アプリケーションの分散化インテリジェンスは、自律的な機器モジュールを通じてエンジニアリング作業を軽減し、競争力を維持するために変動する市場の需要に素早く対応するのに役立ちます。モジュール化のもう 1 つの主な利点は、モジュールを書き換える必要がなく、何度も使用できることです。既存のモジュールを再利用することで、コストのかかる新規開発が不要になり、企業の時間とコストを節約できる可能性があります。

バージョン管理

プロジェクトを更新すると、zenon は連続するプロジェクトのバージョン比較を 自動的に 生成 します。この比較によりプロジェクト間の相違点を簡単に分析でき、適切な機能を確実に組み込むことができます。外部プログラムは不要で、このサービスは完全に統合されています。さらに、zenonは、XMLなどのオープン・インターフェースを使用して、外部の管理プロジェクトにも変更を渡します。zenonのバージョニング機能を使用することで、より透明性の高いバージョン管理からメリットを得ることができ、変更内容を完全に追跡することが可能です。

コネクティビティ

テクノロジーの進歩に伴い、単一のデバイス、産業用機器、さらには工場全体がより接続されるようになってきています。産業用モノのインターネット（IIoT）を通じて、機械は互いに通信し、効率を高め、ダウンタイムを減らし、貴重なデータをオペレータに提供することができます。機械メーカー各社は、こうした先進技術を活用できるよう、顧客に対して接続性の強化を提供する必要性が高まっています。

zenon は独自のドライバとプロトコルを持ち、300以上の通信プロトコルとオープンインターフェースをサポートしているためほとんどの機械とシームレスに接続することができます。これにより、機械同士はもちろん、ERP（統合基幹業務システム）などの他のシステムとも通信できます。zenonのOPC UAサーバーは 、 OPC Foundationの 認証を受けています。

さらに、zenonを搭載した機械はIIoTインフラにシームレスかつ安全に統合できるため、zenonはネットワーク化された工場の基盤として機能します。OEMは、自社の製品が競合他社を凌駕する方法として、この機能を顧客に提供することができます。

個別の適応

zenonでは、ヒューマン・マシン・インターフェース （ HMI）、プラント・データ・コレクション（PDC）、ライン管理、または監視制御およびデータ収集 （ SCADA）を、使用する個人に簡単に適用できます。zenonのUnicodeサポートは、ソフトウェアがさまざまな国、言語、プラットフォームで動作することを意味します。

zenon Engineering Studioのユーザー・インターフェースはさまざまな言語に対応しており、Service Engineでは設定段階でも必要な数の言語を使用することができます。この機能により、システムがよりユーザーフレンドリーになり、さまざまな国の施設間での連携が可能になります。

言語の切り替えに加え、zenonは機械メーカーのニーズに合わせて他のいくつかの方法で適応させることができます。例えば、多くのユーザーは、視覚化を改善する必要がある ときに 個別の適応によってカラーパレットを 切り替える ことができることを気に入っています。zenonの個別適応機能で人気のある他のコンポーネントには、ユーザーがダッシュボードを設定したり、独自のトレンドセットを作成したり、ヘルプ接続を切り替えたりする機能があります。

コミッショニング

試運転プロセスにおいて、機械メーカーは製品が適切に設計され、確実に設置され、安全にテストされ、正しく運転され、責任を持ってメンテナンスされていることを確認する必要があります。zenon を使用すれば、機器のさまざまなコンポーネントをすべて検査し、各部分が正しく動作していることを確認できます。システム内で何らかの問題が発生した場合、zenon は問題の原因を簡単に特定できます。このようにして、問題解決に対してコストがかかったり、運用効率が低下する前に問題を切り分け、修正することができます。

より簡単な試運転プロセスを促進するzenonの主な機能の詳細については、こちらをご覧ください：

オペレーション

セットアップ、統合、使用、メンテナンスが簡単な zenonは、オペレーターがプロジェクトの実行に集中できるよう、可能な限りユーザーフレンドリーに設計されています。 ユーザー定義のHMIやマルチタッチコントロールなどの機能により、操作はより直感的になります。レポーティングはzenonに統合されており、レシピテンプレートはマシンコントロールをより簡単かつ効率的にします。

お客様の日常業務で zenonを使用することができる数々の機能の詳細をご覧ください：

レポーティング

レポーティングはプラントのパフォーマンスを改善し、コストを削減し、競争上の優位性を獲得するための鍵です。zenon を使用することで、機械メーカーは最小限の 労力で、 直感的でカスタマイズ可能なレポーティングを顧客に提供することができます。

zenonは、生産バッチ、エネルギー使用量などに関連する重要な情報を、機械の操作パネル上に簡単に表示します。zenonに完全に統合されているため、オペレーターは最小限のエンジニアリングと追加のソフトウェアツールなしで、カスタマイズされたレポートからメリットを得ることができます。また、レポートは実用的で読みやすいフォーマットで表示されるため、オペレーターは機械のパフォーマンスを向上させることができます。

ユーザーが簡単に作成できるレポートの例には、以下のようなものがあります：

• 統計的工程管理（SPC）： SPC レポートは生産中の品質を 評価 し、保証するために使用されます。
• 工程能力： これらの レポートは生産品質が安定しているか、生産が定義された限度内で行われているかを示します。
• 管理図： 管理 図は、連続生産中の品質の安定性に関する情報を表示します。この管理図は、オペレーターが生産工程の早い段階で製品品質のばらつきを検出するのに役立ちます。
• ヒストグラム: これらの レポートは、工程の出力品質がどの程度安定しているかを評価するのに役立ちます。
• 総合設備効率(OEE)分析：zenon Analyzerを 使用 すると、オペレーターはOEEの主要業績評価指標(KPI)を計算するレポートをすばやく作成できます。OEEレポートを一定期間に設定し、分析したい生産設備を考慮して調整するだけです。